2011年02月27日

ドリップについてそのD抽出のメカニズムAとB。

一般的に浸漬法(お湯のなかに粉が浸っている状態)でのメカニズムの説明は以下のようにされます。簡単にいえば、粉1粒1粒の中にしみこんだお湯が粉の中のコーヒー成分を溶かし込み、とても濃いコーヒー液となり、各粒の表面ににじみ出る。それが各粒を取り巻くお湯に溶け出し抽出が進行する。となります。
そこで一般的には透過法とされるドリップの場合はどうでしょうか?
ドリップの経験のある方なら理解できると思いますが、粉の中にお湯を多めに入れた場合、その時は浸漬法に近い状態で抽出が進みます。これを仮にメカニズムBとします。一方お湯を少量づついれていく場合と、注湯を一旦とめてほんの少しの時間(数秒程度)をおいて、また繰り返し注湯をする場合がありますね。これにおける抽出のされ方をメカニズムAとします。世界のドリップも、最後のおゆが引く過程ではメカニズムAが作用すると思われますが、抽出の大半はメカニズムBによるものと思われます。一方日本のドリッは注湯の仕方から、メカニズムAを多用していると判断できます。
すなわちドリップというものは、細分化していくとおおまかに2通りのメカニズムがあるということになります。
そこでこのメカニズムAとBに抽出効率(成分の質と量)に差異があるかどうかが問題となります。
もしA=Bまたはほぼ同程度であるなら、どちらのメカニズムの比率が変化しようが、結果として味(成分の質と量)に変化は起きません。
みなさんはどう考えますか?A>Bですか?それともA<Bですか?それはまた次回で。
posted by kakurenbou at 19:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 珈琲のいれ方ガイド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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