透過法:ネル・ペーパードリップ、ダッチコーヒー(水出しコーヒー)、エスプレッソ等。
浸漬法:カフェプレス、サイフォン、パーコレーター、ターキッシュコーヒー等。
というようにです。
このように世界ではドリップを、透過法という1つの抽出のされ方に分類されています。
しかしこのような考え方では、日本のドリップは説明できません。つまり注湯の変化による味の違いを説明できません。そのためには1つの仮説が必要になってきます。
すなわち日本のドリップ抽出はおおまかに2種類の抽出のされ方(メカニズム)A,Bがあって、それが同時に進行するという考え方です。そしてこのA、Bには成分抽出効率(すなわち成分量と質)
に違いがあるという考えです。もしA=Bだとすれば注湯による味の違いは出ないはずです。したがって仮にA>Bだとした場合注湯の仕方によって味に変化をつけられる訳です。
ではAおよびBの抽出のされかた(メカニズム)はどういったものなのでしょうか?
次回Dではそのあたりのお話をします。